今回は、以前の回の続編という形で、鍋潤太郎/溝口稔和両氏による、「ハリウッドVFX業界就職セミナー&バンクーバービデオレポート」をお送りします。
既に、オーストラリアの北田さんのブログ等で紹介されていますが、当CG屋のためのプロダクション英会話!でも取り上げてみようと思います。
まず!この2枚組DVDは何なのか??
というと、
1枚目が、去年2010年度のSiggraphの際にLAで行われた、映像ジャーナリスト鍋潤太郎氏による、ハリウッド就職セミナーの映像。
さらに、ゲストスピーカーとしてMethod Studioのリードモデラーである、成田昌隆氏による講演の模様。
2枚目が、今大きく成長中のバンクーバーの様々な会社:
BC州 Film Commision
Digital Domain
MPC
Zoic Studios
Image Engine
Leviathan
Vancouver Film School
へのインタビュー映像。
そして、特別対談として、溝口氏による、Image Engine清水雄太氏へのインタビュー。
と、なっています。
今回のDVDは、同じ制作者による書籍「ハリウッドVFX業界就職の手引き」の映像版、と言っても過言ではない作りで、
鍋潤太郎氏の一貫した主張が、このDVDでも余すことなく語られています。
が、
このDVDが、書籍版と決定的に違うのが、その「実例の多さ」です。
書籍版が「教科書」として、すべての人に当てはまる、海外就活の基本を書いたものであるならば、このDVDは、それぞれ個々の実例をたくさんあげてそれを肉付けしていく、いわば「参考書」、という位置づけかも知れません。
実例1は、1枚目に収録されている、成田氏による講演の様子。
成田氏は、こっちの業界でもちょっと有名な異例な経歴の持ち主で、その分就活には大変苦労されたようですが(詳細はDVDにてw)、
彼のウェブ、デモリール等に置けるプレゼンテーション能力は昔から大変洗練されていて、実は僕もよく参考にさせて貰っていました。
その成田氏が、今回の講演ではそのデモリール製作、オンラインポートフォリオ製作のテクニックをこれでもか、というほど語ってくれています。
そして、DVD2枚目のバンクーバーのVFX各社へのインタビュー。
このDVDに収録されているカナダの会社は、各社やっている職種も規模も様々で、彼らのビジョンやヒストリーを聞くだけでも面白いですが、
特に注目すべきは、各社の担当者自身が、採用者の目で語る、デモリール製作のポイントでしょう。
面白いことに、規模は違えど、各社が求めているデモリールはどこも一貫しています。
これも、書籍版を教科書として、今度は実際の採用者から見た実例と言えるでしょう。
そして、同じく2枚目に収録されている、清水雄太氏へのインタビュー。
清水氏の経歴はロンドン、ドイツ、カナダと大変幅広く、LAにいるだけでは知りえない体験を語ってくれます。
日本の大学を卒業した清水氏が海外での就職を手に入れた経緯の話から、彼が実際に行った英語の学習法、日本にいる内に身につけておくべきスキル等、
僕も共感したり、「へぇ、そんな事やったんだぁ」と感心したり、と、様々な実例が飛び出しました。
この様に、このDVD版は、書籍版から一歩進んだ実践編として、実例を通して海外就職の手引きをする、というものだと思います。
作者の一人である鍋潤太郎氏は、来月行われるバンクーバーのSiggraphにて、今年もセミナーを行うそうです。
そして、今回のゲストスピーカーは、この清水雄太氏。
http://nabejun.blog.shinobi.jp/Entry/225/
今年のSiggraphに行かれる方もそうでない方も、予行練習にぜひこのDVDをご覧になってみてはいかがでしょうか。
オフィシャルサイトはこちら
Tweet
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。